うつ病のわたしへの父親からの言葉 [うつ病闘病日記]
前回、なまら凹んだわたしは、実家に電話をしました。
そして、父親に現在わたしが置かれている状況、わたしの思っていること、すべてを伝えました。
- 現在、じぶんが所属している会社では、契約社員という立場であること。
- 現在、じぶんがうつ病で休職しており、医者からは「いつ頃、職場復帰できるとか、判断できる段階ではない」と言われていること。
- 課長に呼び出され、「契約社員として雇っているが、うつ病で休職しているため、職務を全うできていない。うつ病をはじめとする精神的な病気は、数ヶ月程度で完治するものではなく、半年から1年以上かかるものと認識している。これまでにも、同様のケースがあったが、1年経ってもまだ治療のために休職している社員もいる。10月中をメドに復帰しようと思っているみたいだが、ムリをして中途半端な状態で職場復帰されても、再発して再度長期間休職というパターンになっても困る。会社としては、10月末日をもって依願退職して欲しいと思っている。」と言われたこと。
- じぶんは、多少無理をしてでも10月中旬をメドに、ハードな設計・構築という業務ではなく、サーバやネットワークなどの運用業務から職場復帰し、徐々に体を慣らしていき、体が慣れてきたら徐々に構築業務、設計業務へとシフトしていく気持ちもあれば、年末までゆっくりと今までのペースで治療に専念したいという気持ちもあること。
- 父親はよく「固定観念を捨てろ」とか「自分の周りは、自分の心の中から出てきているものだ」とか難しいことを言うけど、現在のじぶんの状況に当てはめると、具体的に何をどうすれば良いのか?
父親は全部わたしの話を聞いてくれた後、ゆっくりと話し始めた。
- まず、『思い』は『神』であること。『神』は『思い』から始まったこと。
- 人は自分が思った通りに生きてきている=人は『神』であると言えること。
- どんな人もみんな、『自分』を歩いていること。
- どんな人であろうと、他人も自分も『神の分け御霊』であること。
- 思い、即、行動すること。
- 人生とは、常に選択の連続であるが、選択に迫られたとき、自分が楽しめることを選ぶようにすること。
- 人はみな、自分が思った通りに生きている。選択を迫られた際には、常にその時点で最良であると思われる選択をしている=現在の自分は最高なのである。現在お前が置かれている状況は自分が常に最良の選択をしてきた結果なのだから。
- 自分が楽しめれば、周りに波及し、周りの人々も楽しくなれること。
- 他人を気にするな。他人の目を気にするな。他人の言葉に惑わされるな。
- 自分は自分なのだから、自分の思った通りに歩けば良いこと。
- 人は本来、自由である。でも、自由なのに競争しようとすること。他人と競うな。
- 『固定観念を捨てろ』とは、バカになれということ。生まれ落ちてから今の今まで生きてきて、築き上げてきた自分なりの考え方、尺度、常識などを捨てて、生まれ変わった気持ちになれ。
- 明るくいること、素直でいることが大事である。
- 周りに頼るな。自分を頼れ。
- 何事も自分に置き換えれば、相手を責められなくなる。
- 他人が自分の思い通りに動くと思うな。他人は他人である。他人の気持ちも痛さも自分は知ることはできない。
- 自分の思い通りに動いてくれない人や、自分のことをとやかく言う人は、軽くあしらっていけ。
- 自分の気に入らない人、悪いと思う人には近づくな。
- どんなことでも、さらりと流せ。
- 考えだけでは何も解決しない。『人は考える葦である』という言葉があるが、考えすぎると頭でっかちになる。何事も行動しないと始まらない。考えすぎるな。
- 人は何かをする前に考えてしまう。考えすぎるな。一歩を踏み出せるかどうかは自分次第だ。あまり考えるな。
- どんなことであっても、実際にやってみないと分からない。
自分に大きな夢を持て。そして夢の中を歩け。そうすれば、夢は現実になる。 - 何事も『ほどほど』がよい。中道を歩け。
- 自分の中に悪いモノがあるから、他人を悪く言うことができる。自分の中に良いモノがあれば、良い言葉しか口から出てこない。
- 物事や事象に捕らわれるな。
- 難しく考えるな。深く考えるな。
- 自分の気持ちを朗らかに保つこと。
- 他人と競うから疲れる。他人と競うから相手を妬む。他人は他人でしかない。
- 自分の中を歩け。自分が思った通りに歩け。他人の道を歩くな。
- いろんな意味で、ズル賢く生きろ。『ズル賢い』という言葉の中には『賢い』という言葉がある。
これらの言葉で、わたしは救われました。
同じようなコトを何度も言っているように見えるかも知れませんが、わたしが理解できるように同じコトを様々な言い方で言ってくれているのです。
わたしの父親は、わたしが高校を卒業して、就職と同時に上京することに対して「お前の思う通りに生きろ。生きてさえいればいい」と言ってくれた男です。
その後、自営業(大工さん)の経営が傾き、自営業は破産してしまい、父親はうつ病になったそうです。わたしがこの事実を知ったのは、すでに元気になって再び自営業(大工さん)をやっていた父親が、1回目(2001年5月頃)のうつ病になったわたしに対して、「がんばり過ぎるな」と言ってくれた時でした。
父親は、自分自身がうつ病になったとき、悪い考えをしないようにするため、頭の中を空っぽにするそうです。さまざまな宗教関連の本を読むことにより、人の考えが自分の中に入ってきて、本を読むたびに自分が変わると言っていました。
心療内科や精神科にかかることなく、自分自身でうつ病を治してしまう父親。
あなたは、わたしの心の師であり、模範です。
父さん、本当にありがとう。
じぶんが、父さんと母さんの子どもとして生まれることを選択したことは、間違っていなかったんだと思えたよ。
はじめまして。
ステキなお父さんですね。
今、私も軽いウツと言われました。
でも、そのこととは関係なく、お父さんがおっしゃった言葉は
重みがあるけれど、心の中の軽くしてくれる言葉だと思いました。
私も、しゃくれアゴさんのお父さんの言葉を
大切にしながら、少しずつ前を向いていきたいと思います。
by いーがりよーがり (2005-09-30 00:18)
いーがりよーがりさん、はじめまして。
コメント&nice!ありがとうございます。
>ステキなお父さんですね。
自営業(大工さん)で、わたしが子どものころは、参観日とかにも来てくれなくて(代わりに母親がきていたけど)、スーツをパリッと着こなしたりしないし・・・いつも木の匂いをさせていて、筋肉ムキムキで、怖い父親でした。
でも・・・今では、本当に自慢の父親です。(^-^;
>私も、しゃくれアゴさんのお父さんの言葉を
>大切にしながら、少しずつ前を向いていきたいと思います。
やっぱり、向くのであれば、前の方がイイですよね。
あまりムリをせず、自分なりのペースで、少しずつでもイイから、確実に一歩一歩すすんでいけばいいんだと思います。
ゆっくりいきましょー。
by しゃくれアゴ (2005-10-01 21:43)