わたしの恋愛10年物語(9) [GBA2005エッセイ]
それから数ヶ月後。
バレーボール部員のたまり場になっていた、わたしの部屋。
ツヨシが、パワフルプロ野球をしながら、わたしに向かって「お前、怒るなよ」と言ってきました。
ツヨシの顔だけは、ゲームの画面を向いたままでした。
「お前、あいつと別れて正解だったよ」とツヨシ。
「え? なんで?」
「だって、あいつ、お前以外と6人の男と付き合っていたんだってよ」
衝撃のあまり、口があんぐりと開いたまま、呆然としましたよ。
いろいろなことが頭の中をぐるぐると回りました。
ドキドキしながら告白したこと、初めてデートしたこと、初めての誕生日プレゼントを買ってあげたこと、初めてキスをしたこと、初めて公園のベンチでオッパイを揉んだこと、初めてナホコと一体になったこと・・・
ナホコのあの笑顔。そして、わたしの指技で気持ちよさそうな顔をしていたナホコ・・・。
ツヨシから聞いたところによると、わたしとナホコがSEXを試みてうまくいかず、試行錯誤の末に、ようやくランデブー・ドッキングできるまでの、2週間くらいの間に、ナホコは、自分の弟の家庭教師や中学時代の彼氏、数学の教師の息子で同級生になる男性生徒など・・・6人と肉体関係を持っていたというのです。
なんということでしょう。 ←サザエさんの声で読んでね
(劇的ビフォア・アフター風に)
ツヨシ曰く、「キスもペッティングも、おまえが初めてだったかも知れないけどな、SEXだけは違ったんだよ。おまえのチンコは、ナホコにとって、7本目だったんだよ」
・・・何も言うことができなかったですね。
いや、言うことが何も思いつかないというのかな?
翌日、ナホコの友人であり、自分とは小学校からの付き合いである女子生徒(トモカ)に事情を確かめ、昨日ツヨシが言ったことが真実であることを知りました。
トモカは、「別れて正解だったんだよ。女は星の数だけいるんだし、ナホコだけが女じゃないんだから」と、わたしを慰めてくれました。
「あっ、それから・・・7人の中で一番、あんたのチンコが大きかったってさ」
救いの言葉になってねぇ~よ、それ。
だったら、お前が、おれと付き合えよ。・・・って、いまだから思える台詞だったりするんですけどね。
なにはともあれ、このとき、「もう自分は、女性を好きになることはない」と思いましたね。
<続く>
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