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天使ミカエルについて [精神世界(宗教・哲学・思想etc)]

ちょっと天使についてのデータをまとめようと思ったので、ブログにUPします。
▼ミカエル

「神に似た者」という意味の名を持つ。しばしば「神と同等の者」と解釈される。
→キリスト教のみならず、ユダヤ教、イスラム教においても、もっとも偉大とみなされる
「四大天使」「七人の大天使」、十二人いるという「神の御前の天使」のひとり。かつ、それらの筆頭格。
一般に大天使とされるが、九階級の中で最高の階位「熾天使」でありながら、下位クラスである力天使、大天使の長をも兼任しているといわれている。
→「第四天の支配者」

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旧約聖書中の「ダニエル書」に登場しており、意外にも旧約聖書に名が明記されている天使は、彼の他にはガブリエルしかいない。
「ダニエル書」によれば、ミカエルはイスラエルの民(ユダヤ人)の守護者であり、「支配者長」の肩書きを持つ。しかしのちに、ミカエルはユダヤ人だけでなく、神ヤハウェを信仰するすべての民衆の守護者となった。
さまざまな外典、偽典にもひんぱんに登場。文献資料以外でもミカエルが降臨して奇跡を行うのを目撃したという民間伝承がヨーロッパ各地に数多く残っている。ミカエルの名を冠した教会、寺院、大聖堂、修道院などはたいてい、そうした地の伝説に由来している。
→庶民のあいだでのミカエル人気の高さを示している
実際、中世期のカトリック教会が加熱する天使信仰を危険視して、多くの天使を堕天使と認定し天使への崇拝を禁じた時ですら、ミカエル崇拝に関してはこれを認め、むしろ奨励した。現在でもカトリック教会は、ミカエルより偉大な天使は存在しないとして「天使の王子」と呼んでいる。
たとえば、フランスのノルマンディー地方の観光名所であり世界遺産としても知られるモン・サン・ミッシェル修道院。これは8世紀のある聖職者が、ミカエルの命令に従って建てた礼拝堂を期限とする(ミッシェルはミカエルのフランス語読み。英語圏に多い男性名マイケルも、ミカエルの英語読みである)。

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イスラム世界では「ミーカイール」と呼ばれ、エメラルド色の翼を持ち、サフラン色の髪の一本一本には世界の人口に匹敵する、おびただしい数の顔と口、下があるという。
が、ミカエルの基本的な性格は軍神で、鎧をまとい剣や槍をもち、悪魔を組み敷くその姿は、人間を堕落させる悪魔の軍勢と徹底的に戦うことを運命づけられ得ていることを表している。たとえば「ヨハネ黙示録」ではミカエルは展開でサタンの軍勢と戦い、それを地に落としているし、「死海文書」では、光の君主として暗黒の支配者ベリアルと対抗しているように。
また、ミカエルは「神に等しい者」「天使の王子」という異名を持つ。それはまさに神に次ぐ座、神の名代であることを示しているが、この天使がもともとはカルデア王国(バビロニア)における「神」だったということも背景にあるのかもしれない。後世になるとミカエルは守護聖人としてキリスト教徒の間で広く崇敬されるようになっていった。守護者=人々を見守るというイメージからか、山頂や建物の頂上など、高い場所にミカエル像が置かれることも多い。
また、燃える剣を手にした姿で描かれ、兵士の守護者、キリスト教における軍の守護者ともみなされる。カトリック教会では、日本の守護聖人もこのミカエルとされていたことがあるが、これはフランシスコ・ザビエルが定めたものだった。
守護ということでいえば、あの「オルレアンの乙女」ジャンヌ・ダルクも、このミカエルに護られて戦ったとされている。
15世紀の初頭に、フランスで農民の娘として生まれた彼女は13歳の頃から頻繁に天使と会話するようになった。最初のうち、天使は彼女に「いい子でいて、たくさん教会に行きなさい」というだけだったが、やがて「主がお決めになった」という聖なる指令「ヘンリー5世が率いる英国軍と戦い、シャルル王子をフランス国王として即位させよ」と語る。そして、誰がどう考えても無茶としかいいようがないこの指令を、ジャンヌ・ダルクは忠実に実行しようとしたのである。こうして17歳の時、ついにシャルル王子との謁見に成功し、天使からのメッセージを伝えるのである。
彼女は、先頭に立って英国軍と戦い、ついに勝利する。その背後には、常にミカエルによる守護があった。だからこそ、一介の少女に「奇跡」が可能になったのだ。だが、その後ジャンヌ・ダルクは悪魔憑きとされ、火刑に処されてしまう。
死んでから19年目には有罪判決が撤回され、1920年にはついにカトリックの聖女に列せられた。
戦争といえば死を避けて通ることができないが、ミカエルにはもうひとつ、死者の魂を霊界に導く「死の天使」という顔がある。
たとえば15世紀に描かれたフランス ボーヌの祭壇画には、善なる者を天国に、悪なる者を地獄に振り分けるために、天秤を手にしたミカエルの姿を見ることができる。またカトリックでは、ミカエルこそ聖母マリアに死を告げた者だと信じられている。
このようにミカエルは煉獄の門番であり、罪人を救うための祈りはすべてミカエルに捧げられる。そして祈りが通じたとき、ミカエルは救済に現れ、その魂を煉獄から天国へと運んでいくとされた。
また、ミカエルには天国の偉大な医者として、人々の苦悩や病を癒すという能力も与えられている。世界の聖地に見られる「癒しの泉」は、彼のその能力によってもたらせれたものという。

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役割:
「預言と掲示」=ガブリエル 「治癒と癒し」=ラファエル
上記の担当までミカエルに託されてしまうことが少なくない。
ミカエルの仕事は、神の摂理の代行者としてサタンと戦い罰すること。
黙示録では、サタンが他の堕天使(=悪魔)らを率いて神に反旗を翻した際、ミカエルは天使の軍勢を率いてこれを退けている。

ミカエル祭の3つのG
ミカエルは豊饒の天使でもあり、空き(9月29日)にはミカエル祭りが催される。3G(=手袋Globe、ガチョウGoose、生姜Ginger)がミカエルのシンボルとされ、中世からこの3つのGはミカエル祭には欠かせないものだった。
ミカエル祭では、左手に手袋をはめるだけで、出展許可なしに市に店を出すことができる。この手袋を相手に投げつければ、決闘の合図である。
夕食には人々はそれぞれの家でガチョウのローストを食べ、ジンジャーエールを飲むのが慣わしだった。


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コメント 1

聖美

ミカエルにしらべていました。
参考になりました。ありがとうございます
by 聖美 (2011-07-01 21:09) 

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