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天使ウリエルについて [精神世界(宗教・哲学・思想etc)]

こなさん、みんばんは。
勢いに乗って四大天使に関する記事をUPしてやれ!って感じだけど、私は特定の宗教を信じているワケではなく、お正月は近所の神社や寺に初詣するし、バレンタインもクリスマスもするし、厄払いやら包囲除けとかもする、ありふれた人です。
でも、キリスト教やユダヤ教、仏教、神道、ギリシャ神話、北欧神話、古事記/日本書紀、など各国の神話や伝承や宗教を調べると色々と面白いです。

ということで、天使ウリエルについて・・・いきまーすっ! 

 

▼ウリエル

旧約聖書正典に登場する三天使(ミカエル、ガブリエル、ラファエル)に次ぐ存在を、正典外の文献から求めた際、真っ先に名が挙がるのが、間違いなくこのウリエル。一般的には、三天使に彼を加えたこの四人をもって、もっとも偉大な「四大天使」と呼ぶ。当然、彼もまた「七人の大天使」や「御前の天使」に加えられることが多い。属する階位は、熾天使とも智天使とも大天使ともいわれる。

この天使は外典や偽典には登場するものの、キリスト教の正典には全く登場しない。外典では、祖国を失ったユダヤ人の預言者エズラの前で、生きることの意味、終末と裁き、死者の霊がどうなるかなど、様々な神秘思想を語ってきかせるというポジション。
ここで彼が語った神秘思想が、ユダヤの神秘思想カバラになった。つまりウリエルは、カバラの叡智をユダヤ人に与えた天使。

 

 

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ミルトンは叙事詩「失楽園」において、「太陽の統治者」の称号を与えている。
その名は「神の炎」または「神は我が光」を意味し、開いた掌に炎を携えた姿で描かれる。炎は人間への贈り物であり、愛の証しともいわれる反面、彼が罪人を処罰するための道具ともなる。「ペテロの黙示録」では、彼は地獄(冥府/タルタロス)を取り仕切る役目を担っており、罪人の魂を永遠の業火で焼いたり舌で吊って炎であぶるといった容赦なさで畏怖されている。このあたり、同僚?のラファエルのやさしげなイメージとは対照的。
ラファエルの頁で軽くふれたとおり、人間ヤコブが ある天使と格闘して、ほぼ互角に戦ったあげく、関節を外されたという逸話が「創世記」にある。
その天使の名は明確ではないが、ウリエルだとする説が多い。(ヤコブこそ、地上で人間になったウリエルだという説もある)
また彼は、アダムとイヴ追放後のエデンの園を炎の剣を手に護衛する門番とも、ソドムとゴモラを滅ぼすために遣わされた「破壊の天使」ともいわれる。これらの逸話や役職から厳格で潔癖な気質がうかがわれる。

ウリエルにはもうひとつ、冥府の長官としての顔もある。
象徴として「炎の剣・盾」が挙げられるように、ハルマゲドンのあとで行われる最後の審判のとき、人々の霊を裁きの場に座らせるのは、まさにウリエルの仕事とされる。
預言者エノクによると、幾層にもなる天国を案内したのはウリエルだとされ、案内役をつとめたとされている。また、息子の割礼の儀式を見守らなかったモーゼ(モーセ)を懲らしめる慈悲深い天使としても紹介されている。
旧約聖書偽典「ヨセフの祈り」では、ウリエルは兄を出し抜いて祝福を受けたヤコブと格闘した闇の天使とされるが、そのときのヤコブによると、彼がメソポタミヤからやって来たとき、神の使者ウリエルが舞い降りて「私は人間たちの中に住処をつくるため地上に降り、ヤコブという名で呼ばれる」と述べたという。この文はヤコブとの格闘の後、ウリエルが人間になったと解釈しなければ辻褄が合わない。つまり、人間になった史上初の天使として注目されるのがここ。
しかしこのような伝承により、745年のローマの教会会議(カトリック)で糾弾され、一時堕天使の烙印を押され、のちに名誉回復がおこなわれたものの天使には復位されなかった。(=聖人)
旧約聖書の中で、神は地上に増えはじめた人間の悪行に目を見張り、このありさまを洪水で滅ぼすと農夫ノアに告げ、箱船の建設を命じるが、その伝え手になったのもウリエルだったといわれている。実は、ノアのもとにウリエルを派遣したのはメタトロンであると「エノク書」では記述されるが、ウリエルとメタトロンはユダヤの秘教を人間に贈った恩人として崇められている。
 
 
 
 
 
 
 

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