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妻の病気について [日記・雑感]

現在、私の妻は心療内科に通院している。
コトの発端は、昨年の夏頃だったと思う。常駐先の会社(業務量が多いにもかかわらず増員しないんだもん。そりゃー、慢性的に残業ばかりするようになるし、生理痛が酷いときなど体調不良でも休みづらいよ)が合わず、それでも無理して仕事を続けた結果、毎朝起きるたびに頭痛や吐き気を訴えるようになった。
妻の性格も原因のひとつだったのだろう。「自分が休むとその分、他の人の業務量が増えるから」と言って無理してでも出勤していた。
私が「そんなことは気にするな。一番大切なのは体(健康)なんだ。周りの人にどう思われようと関係ない。体調が悪いときは休め」と言うものの、「それは無理」と無理して出勤する。
そうこうしているうちに、出社途中の電車の中で吐き気が酷くなり、途中下車して帰って家で寝る(会社を休む)日が出てきた。そして、妻は精神が不安定になり、話している最中に泣き出したり、怒鳴ったりするようになった。
体調を崩してから、妻は通院していたが、行っていたのは内科だった。どうやら心療内科に行くことに抵抗を感じていた。でも内科で治療できる範囲内であれば、それも良しと思った。

どのような経緯だったかは忘れてしまったが、妻は会社を長期欠勤することにした。妻の勤続年数から長期欠勤(勤続年数としてカウントできるので休職とは違うらしい)できる期間は4~5ヶ月程度だった。
その長期欠勤の期間をゆっくり休んで過ごせれば良かったのだろうが、1ヶ月毎に妻の上司(正確には、妻がかつて常駐していた企業のアカウントマネージャ。以下、「U杉」)が、「具合どう? 働ける?」というようなチェックが入っていて、その都度、妻は体調をくずした。
「いっそのこと、2~3ヶ月くらい、ゆっくり休んだ方がいいよ」と言ったのは、私だったか妻だったか記憶が定かではないが、そんなことをどちらかが言った。
しかし、それは長期欠勤の期限が切れる1ヶ月前だった。U杉は、「長期欠勤以上休むと、休職の扱いになる。それには産業医の診断が必要となる」と言ってきた。
私は休職になろうが、妻に休息と治療が必要なのであれば、やむなしと思っていた。金銭的なことをいうと、休職中は長期欠勤とは違い、給与の何%かは労働組合から貰えないんだったかな? それでも、構わなかった。
会社を辞める、という選択肢もあったが、世間一般的に「うつ病のときは、重大な決断を避けるべき」と言われていたので、退職は選択肢から除外した。
(これが失敗だったのかなぁ?)
1~2度程度だが会社を休んで妻の通院に付き添ったこともあった。行っているのは内科であっても、かかっている内容が精神的なものであったからだ。妻一人では医者に伝えきれないこと、言いにくいこと、それらを私が代弁した。こちらの要望を伝え、なるべくその要望に沿った内容の診断書を書いてもらうこともあった。

4~5ヶ月の長期欠勤の後、妻はとりあえず会社の本社へ出勤し、最初は午前中だけ勤務し、徐々に午後3時まで勤務や定時勤務、と段階を経るようにした。妻は順調に回復した。
定時勤務まで段階的に復帰した妻に、悪夢のような出来事が起こったのだ。
妻が職場復帰するにあたり、医者の診断書には「時間に追われるような仕事を避けること。判断を求める仕事を避けること。責任を求められる仕事を避けること」と復帰条件を明記してもらい、妻本人からU杉に説明していた。
しかし、U杉とは別のアカウントマネージャ(F田)が、妻に仕事を持ってきたのだ。
妻が所属している会社では、社員へ仕事を持ってくる際、業務内容や職場の環境を社員へ伝え、やる/やらないの判断をさせる。業務内容が魅力的でも、片道2~3時間かけて出勤するような仕事は、誰も受けないから。
この会社のセオリーが無視されたのだ。妻は、事前に説明もないまま常駐する会社へ連れていかれ、その道中で業務内容の説明を聞き、常駐先の会社の担当者と挨拶させられた。よほど神経が図太い人間でなければ、常駐先の会社へ行く道中で業務内容の説明を聞いた時点で「気に入らないから、おれ、やらない」などと言えないのだ。

妻は無理矢理、常駐先で勤務させられたのだ。しかも、小さな規模のコールセンターの長であるスーパバイザとして。
(責任を負う仕事であり、電話取りをしているエージェントの判断では対応できない電話の応対方法などを判断する業務を行う。エージェントメンバーの管理もする)
 #時間に追われるような仕事を避けること。判断を求める仕事を避けること。
 #責任を求められる仕事を避けること。という医者の復帰条件のうち2つも
 #違反している仕事じゃないか!

既存スーパバイザは現在の職場から抜けるので、妻が業務を引き継ぐことになった。その日、帰ってきた妻の精神状態は荒れに荒れた。翌朝は体調不良で休んだ。着任2日目で欠勤かよ! と妻に仕事を持ってきたF田は言ったそうだ。
くそっ! 今でも、そいつをブっ飛ばしたい衝動にかられてしまう。
休んだ日の夜、妻は泣きながら私に「この仕事はできない」と言ってきた。一晩中、家族会議を開き、すべての経緯を妻から聞いた。私は翌日、F田へ電話し、説明を求め、最後には妻を職場から引き上げさせるよう要請した。感情的にならないよう、言葉に気をつけながら。
それでもF田は、「彼女が自分でやると言った」だの「事前の説明はちゃんとした」だの言っていた。「治療を前提として業務につくことはできないのか?」と聞いたが、「それは難しい」などと言ってきた。
ハァ? それが東証一部上場企業であるTランスCスモスのアカウントマネージャが言う言葉かぁ? お前、今、自分が言った言葉に責任を持てるんだろうなぁ?
・・・怒りのあまり、「エンタの神様」に出ている摩邪(まじゃ)のような口調になりそうだったが、私は淡々と「妻を職場から引き上げさせる」「治療に専念させる」ことを伝えた。

結局、妻はその職場を引き上げることができた。
コトの真相は・・・
職場復帰した妻は、U杉に「こんな内容の仕事があるんだ。詳しくはF田から聞いてくれ」と言われた。事前にU杉はF田に対し、業務内容の説明を妻にするよう指示していたらしい。
しかしF田のスケジュールがゴタゴタとし、妻に事前説明する時間がなくなってしまった。何を思ったか、このF田は妻を直接、常駐先の会社へ連れていき、その道すがらに業務内容の説明をした。
・・・どうなってんだ、おい!
F田は、まるっきりU杉の指示を理解・実行できていないじゃないか!
妻はF田に対して、ものすごい嫌悪感を抱いている。当たり前だけど。F田はアカウントマネージャになる前、妻が長をやっていた常駐先のメンバーだった。それなのに、F田は妻にこんな扱いをするんだ。人の子じゃないね。
妻はU杉には恨みもないようだ。でも私は違う。
こんな奴(F田)をなぜアカウントマネージャにしたんだ? このU杉のF田に対する日頃の教育はどうなっていたんだ? ということになる。彼の管理責任や会社の人事責任も問う必要がある。
こんな会社にウンザリして、妻を退職させることにした。妻も退職を希望していた。私も18歳から9年間在籍していた会社だが、最低で最悪な会社だ!
私が在籍して頃、私の上司が「F○asや富士ソ○トABC等とコンペで対等に競えるくらいにまで我々TランスCスモスは成長したんだ」などと言っていたが、片腹いたいね。F○asの上にいる富○通と対等に競えよ。F○asごときと同じ土俵で戦えるようになったくらいで天狗になるなよ。>TランスCスモス
今後、われわれ夫婦に何かしらの害をなすことがあれば、私はどんな手を使ってでも、この会社を潰す。

妻は現在、心療内科に通院している。内科に通院していた頃とは違い、処方される薬が抑うつ剤だったりする。一日中、眠気とだるさと憂うつ感に支配され、家事がままならない。いまは私が家事をしている(できる範囲でしかやらないから、洗い物や洗濯物が山のようになることもある)。
妻は泣きながら「死にたい」と言うことがある。私は妻を抱きしめることしかできない。「死んでも何も変わらない」と言っても「それは分かっているけど、どうしょうもないくらいに辛いんだよ。この辛いのを終わらせられるんだったら、死にたいと思うんだよ」と泣き叫ぶ。

治療に専念しながら働ける会社を探すため、退職理由は「自己都合」にする。しかし、ここで労働組合に掛け合い、労災を認めさせようとすると、退職理由は「病気治療」になり、職を探す間は失業保険が貰えなくなってしまう。(医者から「完治したよん」という診断書がでない限り、失業保険はもらえないらしい。誰だよ、こんなルールにした奴は! 会社のせいで病気になりその治療のため退職するんだから、失業保険も治療代もちょうだいよ)
本当であれば、労災を認めさせ、医療費全額を会社負担にしたいところだが、金銭的な理由により、自己都合で退職するほか手だてがない。
日本の法律は弱者に優しくはない。
精神保健福祉法第32条というのがある。これは『精神分裂病、中毒性精神病、精神薄弱、精神病質、その他の精神疾患を有する者』の医療費を公費で負担する、という制度らしい。医療費(病院までの交通費も含む)の自己負担額が私の妻(社会保険加入者本人)の場合5%になるんですが、地方自治体によっては、0%になるところもあるようです。
しかし、現在、妻が通院している心療内科では「3ヶ月たたなければ申請できない」と言う。精神的な病気は、病状により病名が変わることがあるため、治療して安定し始める3ヶ月が経過しなければ、申請できないらしい。これも病院によって異なると思うが・・・。

とりあえず、あせらず、リキまず、ゆっくりと妻の治療に専念しようと思う。
平日の日勤帯(9:00~18:00)に私がブログを更新していることがあったら、それは私の腰痛が酷くて休んだのか、妻の付き添いのために休んだのか、のいづれかである。

私の腰痛といい、妻の心療内科といい、我が家は医療費がかさむ。
1年間で医療費が10万円超えたら、確定申告して何割か戻ってくるんだったかな?


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☆しゃくれアゴさん、はじめまして♪

長期欠勤の後の復職は非常に難しいことが多いと思います。
この場合、「続ける」 か「辞める」 という選択肢が思い浮かびますが、
「できるところまでやってみる」 というのが現実的だと思います。
現状を否定せず、将来を悲観せず、最善の道を探してください。

>会社のせいで病気になりその治療のため退職

このように考えると辛いことでしょう。
理由を探すより、将来を希望の持てる明るいものに変えていってください。
応援の nice! をひとつ押しておきますね。
こちらにも、時々遊びに来てください。
by (2005-10-06 16:48) 

しゃくれアゴ

さむ乃介さん、はじめまして。
コメント&nice!ありがとうございます。

>「できるところまでやってみる」 というのが現実的だと思います。
>現状を否定せず、将来を悲観せず、最善の道を探してください。
確かに、さむ乃介さんの仰る通り、3つ目の選択肢として「できるところまでやってみる」があると思います。
しかし、妻が勤めていた会社の方針として、「OA事務やデータエントリなどの業務よりも、ヘルプデスクやコールセンタなどの業務へ」とシフトして行っていたので、その会社の方針が妻の職場復帰条件と折り合いが付かなかったんですよね。ある意味、仕方がなかったんですよ。
あの会社(わたしも9年間勤めていましたが)は、社員を消耗品のように使い回している感じなんですよね。
若い人材を安い給料で雇い、ヘルプデスクやコールセンタの戦力にする。
数年後、給料が安くて昇給率も低いから、3~5年目くらいの社員は退職する。このサイクルがうまい具合に回っているようです。

>理由を探すより、将来を希望の持てる明るいものに変えていってください。
そうですね。
後ろ向きにいくよりも、前向きにいった方が、気持ちもいいですからね。
暖かいお言葉、有り難うございます。
by しゃくれアゴ (2005-10-06 20:45) 

妻

はじめまして、さむ乃介さん。しゃくれあごの妻です。
nice!&コメントありがとうございます。

この記事は、主人の怒りのままに書かれたものですので、省略している部分があったりします。
長期欠勤に入る前に、長い時間自分との闘いがありました。これも辛かったです。そしてこの時点での「できるところまでやってみる」ということでした。

そして、復職し徐々に体が慣れてきた矢先の悪夢。
私にとっては、配属初日にスーパーバイザの後任として常駐先となる会社へ行ったことが、「できるところまでやってみる」ということでした。
確かに、会社に残る選択もあったかも知れません。
でも配属2日目以降の私は、出社できる状況にはありませんでした。となると、選択肢は2つ。「休職」するか「辞める」か。
産業医の診察を受け、休職すれば傷病手当金が手に入りながら、治療できたのでしょう。
しかしながら、夫も上記コメントの中で書いている通り、会社の方向性と私の望む復職のかたちが合致しませんでした。それに会社側は勤続12年にもなる社員を、責任の軽い仕事に就かせることにも難色を示しており、心身症が完治していなかった私には、なかなか合う仕事がなかったのです。

先に希望が持てない会社に残るより、いっそのこと辞めて肩の荷を下ろしたかったのです。
>将来を希望の持てる明るいものに変えていってください。
「退職」これが、私にとっての将来を希望の持てるものに出来る選択でした。
今は、うつの治療をしています。将来は、自分の心身に負担の掛からない範囲で仕事をしてみようと思っています。

応援のnice!、ありがとうございました。
by 妻 (2005-10-06 23:01) 

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