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雑記【 V 】 [日記・雑感]

●十住心論

第一住心
無知で迷いにも気づかず、性と食だけに執着する心。

第二住心
節制があり、礼儀をわきまえ、分かち与えることを覚え、良心が芽生え始めている。

第三住心
幼児が母親につきしたがって安心を覚えるような宗教心が目覚め始めている状態。

第四住心
物だけが実在することを知り、自我の存在を否定する。教えで悟り、すなわち、無我を知った状態。

第五住心
いっさいが因縁から生じることを体得して、迷いと無知を取り除いた状態。孤高の聖者の心。

第六住心
人々に対して慈愛の心が生じ、ただ心の働きだけが実在であるとわかっている状態。

第七住心
いっさいは空であるとわかっている状態。

第八住心
現象はみな清浄であり、すべてが真実であると知る状態。

第九住心
一者において万有を見、万有において一者を見る。すべての対立を超えて真実を見る状態。

第十住心
ここには無限の展開だけがあり、無限無量のマンダラ世界のみがある。


 

顕薬は塵を払い、真言は庫を開く
(弘法大師の言葉)

顕教の教えは、煩悩の塵をはらって悟りを開かせる
密教の教えは、悟りを開かせた上で真理の蔵を開いて真理の姿をみせてくれる

 


●釈尊が得た神通力

宿命通(しゃくみょうつう) ―― 前世を洞察する力

天眼通(てんげんつう) ―― 真実を見抜く力

漏尽通(ろじんつう) ―― すべての煩悩を滅却する力

他心通(たしんつう) ―― 他者の心を知る智慧

天耳通(てんにつう) ―― 神のように聴く力

神足通(じんそくつう) ―― 望む所に瞬間移動する力

 


●釈尊が悟った人間の因縁の展開
『十二因縁』

過去の二因
・無明 = 煩悩の構成要因となる愚かさ
・行 = 愚かさが行いになり業をつくる

果報の五果
・識 = 胎内に生を受けた瞬間
・名色 = 胎内で発育する心と体
・六処 = 心と体に六根が備わる
・触 = 胎内から産まれ外界に触れる
・受 = 成長し思考を始める

現在の三因
・愛 = 金、地位、異性への愛着を持つ
・取 = 愛着したことを追求する心の執着
・有 = 心の執着のためにさらに取り込む

未来の二果
・生 = 迷いの上に迷いを重ねる
・老死 = 次々と変遷する果報のありさま

 


●釈尊が悟った完全な悟りに至る道
『八正道』

正見(しょうけん)
とらわれの心を捨てて、ものごとをありのままに正しく見ること

正思惟(しょうしい)
ものごとを正しく考え判断すること

正語(しょうご)
正しい言葉を話すこと

正命(しょうみょう)
規則正しい生活をすること

正精進(せいしょうじん)
正しい努力をすること

正念(しょうねん)
正しい思いと目標を持つこと

正定(しょうじょう)
心を正しく安定させ常に心を安らかにすること

 

 


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