キング・アーサー

小学生くらいに読んだり聞いたりしていた「アーサー王」の伝説とは、若干異なった内容であった。魔術師マーリンが岩に刺した剣（エクスカリバー）を抜いて王になったり、ランスロットやトリスタンに代表される円卓の騎士達と「聖杯」を探索したり、そんな冒険活劇ではなかった。

「キング・アーサー」は、簡単にいうと、こんな感じ。

ローマ帝国、ヴォード（ブリテン先住民）、サクソン人の３勢力がブリテン（現イギリス）上で争っていた。ローマ指揮官であるアーサー（ローマ人とブリテン人のハーフ）は円卓の騎士を率いて無敵の名をブリテンに轟かしていた。
ローマ帝国がブリテンから退却を決定し、アーサーと円卓の騎士達に最後の指令を下す。城壁の北（ヴォードとサクソン双方に包囲されている）の地からローマ人一家を救出するようにと・・・
　（おや？　ここだけ見ると、プライベート・ライアンか？）
途中、救出したヴォード人女性（グウィネヴィア）にアーサーは眠れるブリテンの血を呼び覚ます。仲間を失いつつも驚異的な強さを見せつけ、指令をやり遂げるアーサーと円卓の騎士達。指令を終えたアーサーと円卓の騎士達は、兵役を終え自由の身となるか、ブリテンに残りヴォードと共にブリテンのために戦うか・・・。
他ローマ軍が撤退し、サクソン人が大勢迫り来る中、アーサーは一人で立ち向かう。

うーん。劇中、マーリンの存在が薄いんですよ。
D&D（ダンジョンズ＆ドラゴンズ）をプレイしたり、ドラゴンランスシリーズや指輪物語を読んで育った私としては、もっとマーリンが魔法をバリバリと使うところを見たかったなー。
でも、最近の考古学的発見を基にストーリーがつくられた、とあるからなぁ。

あまり強くはお薦めできないけど、世界史好きの人は一回くらい観てもいいかなーって。

コメント 2

こんにちは。
私も魔術師マーリン、期待してたのに残念でした。
そのうち、冒険ファンタジー風アーサー王もできるといいなと思ってます。
ＴＢさせていただきました。
by (2005-04-24 14:10) 

ERUNさん、コメントありがとうございます。
「怪しげなお爺ちゃん」で終わってましたからねー、マーリン。
残念でした。

>そのうち、冒険ファンタジー風アーサー王もできるといいなと思ってます。
いいですねー。是非とも冒険ものアーサー王の映画をつくって欲しいですね。劇中では、マーリンがヴィヴィアンに騙されてどこか（木の幹？　塔？）へ閉じこめられたり、円卓の騎士が聖杯を探したり・・・。
誰が監督だと盛り上がるのか、考えるだけでウキウキしますね。
by ago-waki (2005-04-25 10:19)