中国や韓国における反日運動

なんだろう、この違和感・・・。
たぶん反日運動を行っている人たちが、直接日本から被害を受けた人（例えば、戦時中に日本から酷いことをされた等）ではない若い人だからなのかな？
私がテレビや新聞で読む・聞くところでは、ただの「うっぷん晴らし」にしか見えないのですよ。なぜだろう。自分が戦争を体験していないからなのだろうか？
日本人は、諸外国の人々に比べ、戦争に関する歴史の扱い方に疎いのだろうか？
なぜこんなにも周辺国との摩擦が多いのだろうか？
ロシアとの北方領土、中国との尖閣諸島、韓国との竹島・・・。
領有権だけではなく、第二次世界大戦や日清戦争も同じ。日本の首相が靖国神社へ参拝するだけで「誠に遺憾」と言われて外交問題となる。

靖国神社は、たぶん、一般的な戦死者だけを祀っていれば、今のような問題にはならないのだろう。A級等の戦犯と言われる人たちも一緒に祀っているから、問題になるのであろう。では、なぜ一般の戦死者と戦犯者を一緒に祀ったのだろう。
以降、中国や韓国など周辺国との摩擦になる、と予想できなかったのだろうか？

私が日本史で習った内容に間違いがなければ、日本は第二次世界大戦後、東京で開かれた裁判で戦犯者をつるし上げにされただけで、日本としての戦争責任は免除されたはずである。にも関わらず、戦後60年たった今でも中国や韓国から第二次世界大戦のことで反日運動をされてしまう。
「従軍慰安婦」という言葉が、たまに登場するが、戦争という非日常な場所では、日本以外の戦争を起こした国々でも行われていたのではないだろうか。それがなぜ、日本だけが今も責められている理由になるのかが、私は理解ができない。
これ（従軍慰安婦に関する認識）は、私の歴史の勉強不足からくる理解不足であれば、謝罪しよう。

戦争は起こらないに越したことはないが、起こる。人は、自分と異なる習慣や言葉を持つ人を簡単には受け入れられないからだ。（私の知る宗教家の言葉に「愛とは相手を受け入れることである」とあるが、本当にその通りだと思う）そして必ず勝者、敗者が決まる。その事実だけを歴史の教科書で教えることが必要なのではないか。
戦時中の日本の行動をムリヤリ美化したり、卑下したり、そんな装飾は必要ない。歴史とは過去に発生した事実である。そこには勝者や敗者による主観は求められない。
第二次世界大戦は、アジア諸国の独立をもたらす聖戦だったのか？
日本側は今頃になって、そう言っても、当事者であるアジア諸国の人々は、そう思っていないかもしれない。
戦争後の国内物資の不足をアジア諸国から奪おうとしただけの戦争だったのか？
戦争の歴史は、きっかけと経緯と結果だけを淡々と記せばよいと思う。その悲惨さ、滑稽さを後生の人々へ伝える義務がある。

さて、話を元に戻そう・・・。
中国は日清戦争や満州事変における被害国である。が、今の20代の人々が、日本の歴史教科書で日本を美化する行為に対し、反発するのは理解不能である。彼らは、現在、日本から何にも被害を被っていないはず。だが反発し、反日運動を起こす。「小日本人」などと日本を蔑む。サッカーの時も、そうだった。

日本の企業が中国に進出し、大きな工場を建設し雇用を促進し、大きな経済効果を生み出している。誤解しないで欲しいが、だからと言って過去の日本の過ちを忘れろとは言わない。
過去は過去である。日本が60年たった今でも中国に反発される理由が、どこかにあるはずだ。でも今の私の歴史の知識では、その理由は見あたらない。
韓国も、なぜ反日運動を起こすのか私には理解できない。韓国はかつて、「日本に追いつけ、追い越せ」の「日本大好き」な国であったはず。かつての日本のように（「アメリカに追いつけ、追い越せ」）。
しかし、第二次世界大戦の話や竹島（戦争に関連している）の話になると、反発する。今まで日本の真似（自動車など）してきたのに、なぜそんなにも反発するのだろう？

また、日本はもっと周辺国に対して理解を示す必要があるのだろう。
現在の倭民族（日本人という表現だと範囲が広すぎる）のルーツは、中国や韓国にあるのではないか？
馬に乗って中国大陸からわたってきた民族が、日本先住民であった縄文の人々を駆逐し、日本を統一したのではないか？
だからこそ、ある天皇は変な道順で遠征し、日本を統一する歴史が残ったではないか？
だからこそ、日本武尊（ヤマトタケルノミコト）は、クマソ討伐を行ったのではないか？
日本はかつて中国から多くを学んだ。儒教にはじまり、朝廷の仕組みや制度、そして仏教・・・。
日本の歴史文書（古事記や日本書紀など）は、勝利者（日本朝廷）により記されたものだから、偏りがある。ここからは、正しい日本史を理解することはできない。非常に残念である。
（物語として読む分には、非常に面白いのだが・・・）

この私の素朴な疑問を解消してくれる手段がなかなか見つからない。
小林よしのりの「ゴーマニズム宣言」だろうが、扶桑社の「新しい歴史教科書」だろうが、私を納得させてくれない。

長文でかつまとまりがない文章のため、分かりづらいですが、言いたいことはただ一つ。「中国や韓国の反日運動が理解できない」

コメント 5

まず　中国における反日運動ですが、過去の歴史を紐解いても何も答えは出てこないと考えるのは無理があるかな？
韓国にしても中国にしても過去の歴史に拘ってるのでは無いと思うのです
何故なら　そのような問題は国際法に基づいて解決済みだからです
だからこそ首相の靖国参拝も可能なのです。
では　何故今反日行動なのでしょう？
私にも分からないが、考えられる事としてメディアの責任があると思うのですが
最近でこそ少なくなってきた拉致問題の取り上げよう
およそ過去に悲惨な体験をしたアジア諸国の同感を得る事は不可能に近いと思います
それを商業主義なのか　視聴率を上げるためだけに連日取り上げ　結果として世界を巻き込む形で進行してるのは　彼らにとって耐えがたき事柄と思うが如何でしょう？
日本人はエゴの塊みたいなものだと　日本人である私ですら思ってしまう
そういう感情を抱かせる今日のメディアの動きである。
正しいから何でも報道していいとか　言っていいとか少しでも常識のある人間なら考えもしない事を平気で流す
腐れ切った状態が他国の非難を浴びるのは当然ではないでしょうか？
このような身勝手な日本を放置するわけにはいかない　当然だと思う
トラックバック　で　小泉を非難してる人も居るが　私は小泉さんの行動は逐一理にかなって非の打ち所のないものだと考えます
拉致問題　イラクにおける人質問題　マラッカ海峡の海賊問題　どれも答えと発言はなんら批判されるような事は無い
自由主義国家において国を守るという事は　喜怒哀楽をいかに抑えて且つ状況を正確に判断するかにある
今　日本を危うくするものがあるとしたら　それは低脳無知な下等動物のようなマスコミ以外に考えられない　報道の自由なんて理性と見識と知性のあるものにだけ与えられるもので　全てに平等に与えたら第三次世界大戦も現実のものになりかねないと認識すべきである。
by 通行人 (2005-04-16 09:23) 

通行人さん、コメント有り難うございます。
確かに、日本のメディアは褒められたものではありませんが、反日運動の発端になっているかというと・・・違うような気がします。
小泉さんの言動に対し、非の打ち所がないかというと・・・これも違うような気がします。

一部マスコミでは、「中国や韓国では反日精神を教育している」という報道がされましたが、事実はどうなんでしょう。私は一時期、某新聞社に常駐してニュースを電光掲示板やパソコン通信（当時のニフティなど）へ配信する仕事をしていましたので、マスコミがどのような体質かは大まかに理解しているつもりです。ですから、新聞や雑誌、テレビの報道は鵜呑みにしません。
が、中国や韓国では、実際に反日教育が行われているのかも知れません。（火のない所に煙たたず、って言いますし）
実際、韓国では豊臣秀吉は侵略者として教育されています。それはそうでしょーね。日本では戦国時代に活躍し日本を統一した英雄でも、韓国から見たらただの侵略者ですから。

日本大使館へのデモ（投石など）を中国の警官たちは止めなかったとか。そんな報道も流れています。本当なのかな？

中国の人や韓国の人と直接話す機会が欲しいなー。お互いの国で行われている歴史教育のズレとか、知りたいと思います。
by ago-waki (2005-04-16 19:53) 

秀吉の朝鮮遠征を例えにあげるなんてナンセンスですよ。
それなら少なくとも日本は元寇、対馬での大虐殺、通州事件、
シベリア強制労働等中国、朝鮮、ロシアに抗議、賠償を求める
べきですが成熟した大人の国ではそんなことはしません。
エチオピアがイタリアに、スペインがフランスに未だに昔の話
を持ってきて賠償だ謝罪だと騒いでいますか？世界的に見ても
中国、朝鮮のやっていることは異常であり明らかなルール違反
なんです。日本のマスコミの論調や外務省、ひいては歴代内閣
による誤った外交によりここまで国際的に稀に見るおかしな関係
が出来上がってしまったのです。こんなバケモノに成長した異色
な関係を修復し世界一般の国と国の関係に戻す事は無理かもし
れませんが、せめて当事者である日本国民だけでもマスコミや
売国奴に踊らされず正しい方向を見て進んで行く事を望みます。
by 通りすがり (2005-04-17 01:19) 

通りすがりさん、コメント有り難うございます。
>秀吉の朝鮮遠征を例えにあげるなんてナンセンスですよ。
日本と韓国では、同じ歴史上の出来事でも捉え方が違う、という一例を挙げたかっただけですので、他意はありません。

>日本のマスコミの論調や外務省、ひいては歴代内閣による
>誤った外交によりここまで国際的に稀に見るおかしな関係が
>出来上がってしまったのです。
その通りだと思います。なぜ、日本と中国の排他的経済水域の境界付近で、中国がガス田を掘ったら「日本の水域の資源も含まれるから待ってくれい」と言えないのか・・・。なぜ、竹島は国際法上、日本の領土だと日本政府が韓国政府へ宣言できないのか・・・。なぜ、北方領土を今すぐ返却せよとロシア政府に言えないのか・・・。
日本の外交を見ていると、情けなくも思います。アメリカに「おんぶにだっこ」だったからなのかなぁ。

>せめて当事者である日本国民だけでもマスコミや売国奴に
>踊らされず正しい方向を見て進んで行く事を望みます。
新聞で、日本にある中国の大使館や領事館にカミソリを送りつけたり、壁にペンキが塗られたり、白い粉（結局、小麦粉だったらしい）を送りつけたり、くだらないことを私と同じ日本人がやっている記事を読むと、空しさを覚えます。
by ago-waki (2005-04-18 00:15) 

いきなり失礼します。
中国と韓国との関係があれほどおかしくなっているのは、｢歴史観｣の違いでしょう。
この歴史観というものは、本来であれば、キッチリとこうだ、といものがあって然るべきなんでしょうが、これについては何かと双方で非難しあっている｢教科書｣というものが大きく関わってきます。
それがほとんどと言っても問題はないくらいに。
ここで、重要なのは中国にしても韓国にしても歴史を｢ある程度｣自分たちが正しいことをしてきた、という風に教えたいがために、自然と二次大戦当時に対立関係にあった（韓国は日本領でしたが、日本の横暴によりそうならざるを得なかったという立場を現在はとっていうために基本的には併合以後も継続的に抵抗してきたことになっているので中国と同じ立場であったと現在彼らが考えているとしても間違ってはいないでしょう）日本とは教科書の内容が対称的になることは当然といえば当然でしょう。
で、ここで僕が中国との歴史観の相違について原因だと考えるのは、日中戦争を中国共産党政権が｢対ファシズム戦争｣と定義していることにあると思っています。
日中戦争は確かに、ヒットラーのポーランド侵攻とほぼ同時期に起こったために、日本がファシズム化したために起こったとも考えられそうですが、それは単なる偶然であって、むしろ帝国主義戦争の延長線上にあった戦争と捉えることが本来は正しいはずです。
しかし、ファシズム戦争と規定したほうが共産党にとっては都合が良いので、中国ではそう教えています。
では、日本ではどうか。
日本では終戦まで一貫してあの明治維新以降の大日本帝国が戦っていたと教えています。
世界史の教科書を見ると、イタリアやドイツと同時期に同じような理由により軍部主導の国家になっていったために勘違いしてしまうかもしれませんが、日本を｢ファシズム｣とは定義していないはずです。
そう考えると、靖国神社に極東軍事裁判所における戦争犯罪人が合祀されていることにも納得がいくはずです。
かの神社は国（万世一系の天皇が治める国）のために｢戦死｣した人を神として祀っているので、例えA級戦犯であろうと｢対戦国｣であったアメリカ等により、裁判と言う形であれ｢殺された｣人を戦死と考えても筋は通っているでしょう。
しかし、中国はファシズム戦争と定義しているために、ファシズムの元凶である指導者（ドイツであるならばヒットラー）とされる東条英機などのA級戦犯が神になっている神社に日本の首相が行っているのであるなら、抗議せざるを得ない、ということになるんでしょう。
韓国については民族が屈辱を受けるハメになった日本の帝国主義つまり天皇が治める国を守る、という考えを基本とする靖国神社は何が何でも認められないのでしょう。
僕は根本的な対立の原因がここにあると考えていますが、彼らがなぜそういった立場を取るのか（対帝国主義戦争と考えないのか）ということには現在の政治が密接に関係してくると思うので、話が余計ややこしくなるのでしょう。
では、この問題は解決できるのかといったら非常に難しいと思います。
なぜなら、対立の原因のひとつであろうと自分が考える、この歴史認識にしてもどちらかが折れるということは考えられないからです。
もし変わるとしたら中国が共産党独裁でなくなり名実ともに民主主義国家となったときではないかと思います。
長文失礼しました。
by (2005-04-22 00:50)