バック・トゥ・ザ・フューチャー

この映画は、私が中学３年生のころ、当時付き合っていた彼女と初めて観た作品である。当時は、私という人間を形成するうえで重要な時期であったようだ。夜（とは言っても２１時頃だが）に家を抜け出し、二人の家のちょうど間にある公園で待ち合わせして、こっそりと会ったり（この「こっそり」というドキドキ感が当時の二人をより興奮させていた）、留守で誰もいない彼女の家で二人っきりでビデオを観たり・・・。ファーストキスもペッティングも、そして愛の集大成とも言えるランデブー・ドッキング（一言で言えば、SEXね）の初めての相手であった。
そんな彼女と、この映画を観たのである。パートⅠは、レンタルビデオで彼女の家で観て、その後、パートⅡを映画館で鑑賞した。翌年、パートⅢも映画館で鑑賞した。もちろん、同じ彼女である。
この彼女とは約２年付き合った。
中２のクラスが同じで、私の一目惚れであった。背が小さく、髪はボブカットというのかな？　そして、なんと言っても体がややポッチャリしていて「ボイン」ちゃんであった。私はただ一方的に好意をよせている、ウブなチェリー・ボーイだった。
中３になり、クラスが別々になり、友人に背を押させるように彼女に告白。晴れて、付き合うこととなった。
この彼女とは、同じ高校へ進学し、運命のいたずらか高１で同じクラスになった。私は高校でバレーボール部に入部し、目覚ましい成長を見せ、高１の冬にはレギュラーに入るのでは？　という勢いであった。まぁ、休みもなく毎日バレーボールをしていれば、ある程度は成長するものである。（この後、椎間板ヘルニアになり、レギュラー入りすることなく、ピンチサーバーで終わるのだが・・・）
部活に夢中になった代償として、彼女に振られることになった。
そして、ロンリー・ボーイになってから数週間後、同じバレー部に所属する友人が私の家でテレビゲーム（パワフルプロ野球だったかな？）をしながら、こんなことを言い放った。
「いやー、お前は、あいつと別れて正解だったんだよ。気にするな。だって、あいつ・・・７股かけていたんだぜ」
はにゃ？
友人曰く、私が彼女とランデブー・ドッキングする際、お互いが初体験であるため、当然すんなりドッキングできるわけがなく、何度かの失敗をくりかえして、初の試みから１～２週間でめでたくランデブー・ドッキングした。その１～２週間という短い間で、彼女は「弟の家庭教師」「数学の先生の息子」「中１のころの男友達」等々、さまざまな男性とドッキングしていた、というのだ。
さらに「あいつ（当時の彼女）にとって、キスもペッティングもお前が初めてかもしれないが、ドッキングだけ、お前は７番目だったんだよ」ときたもんだ。
さすがに目の前が暗くなった。まるで小説かテレビドラマを見ているかのような・・・。『事実は小説よりも奇なり』とはよく言ったものだ。

・・・まぁ、こんな色恋話は、どうでもいいんだよ。
バック・トゥ・ザ・フューチャーの話だった。
この作品は、マイケルＪフォックス扮するマーティが、仲良しの博士ドクの発明したタイムマシンで過去へ行ったり、未来に行ったりして、大騒ぎする話である。
パートⅠでは、過去へ。しかもマーティの両親が結婚するきっかけとなった日である。自分の母親に惚れられて、あやうく自分の存在が消えかけるが、どうにかこうにか解決する。パーティでマーティが歌う"Jonny B. Goode"は最高。
パートⅡでは、ドクに誘われ未来へ行く。マーティの息子が事件に巻き込まれないようにするが、とある事件がきっかけで戻った現在では、歴史が変わっていた。歴史が変わった原因をつきとめ、また過去へ遡り、どうにかこうにか解決する。
パートⅢでは、前作最後に消えたドクを探すため、西部時代へ。アメリカ開拓時代にデロリアンを修復したり燃料を補給したりすることができず、タイムトラベルに必要なスピードを得られないと判明するが、どうにかこうにか解決し、現在へ戻ってくる。

かなり端折って書いたけど、だいたいこんな流れです。
映画館やテレビで１回観るだけでは、なかなか時間の流れやストーリーを理解できないが、ゆっくりじっくりDVDで観ると、うっすら理解できました。
ハラハラ・ドキドキの面白い映画ですね。そうですねー、マスク・オブ・ゾロとかジャッキー・チェンの拳法シリーズ（蛇拳や酔拳など）とか、そういう作品と同じというんでしょうか。何も考えることなく、ボケーっと観ていても楽しめます。

※語尾が統一されておらず、読みづらくて申し訳ありません。