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祖母の書 [精神世界(宗教・哲学・思想etc)]

今年の7月に母親の還暦祝いで実家へ帰省した際、祖母の部屋で見かけた書です。

とても興味深いというか、惹かれるモノがあり写メ撮りました。

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文字に起こすと、こんな感じです。

 

人間僅か五十年
花にたとえば朝顔の
露よりもろき身を持ちて
なぜに後生願わずぞ
たとえ浮き世にながらえて
楽しむ心にまかすとも
老いも若きも妻や子も
あくれ先立つ世の習い
花も紅葉も一さかり
思えば吾も一さかり
十や十五の蕾み花
十九や二十花ざかり
世帯ざかりの人々も
今宵枕をかたむけて
すぐに頓死するもあり
朝に笑いし幼児も
暮には煙となるもあり
あわれはかなき我等かな
娑婆は日に日に遠ざけり
死するは年に近づきて
今日は他人の野辺送り
明日は吾身とはかられず
思えばはかなき世の中よ
無常の風の吹くときは
あわれ此の世の別れにて
耳も聞こえず目も見えず
舌はただれて物いえず
いとし可愛の妻や子も
?(読めなかった)も深き父母も
皆ふりすてて死出の旅
たとえ満貫長者でも
如何程宝があろうとも
死んで身につくものはなし
死出の旅路の身支度は
さらし木綿のひとえにて
三夜袋を首にかけ
六文銭に数珠一れん
連れもなければ只一人
行き先知れずに門を出て
長の旅路をとぼとぼと
広い野原をすごすごと
出て行く人ぞあわれなり
これを思えば皆人よ
早く後生を願うべし
早く後生を願うべし

 

 

「後生を願う」っていうのは・・・・・・
輪廻転生した来世での幸せを願うってことなのかな?
う~ん。そんな先のコトよりも、私はいまを大切にしたいですねぇ。
 

織田信長が好んだとされる歌?(敦盛でしたっけ?)にも「人間五十年 下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり。ひとたび生を得て、滅せぬもののあるべきか」とありました。

いまは平均寿命がだいたい80歳くらいですかねぇ。
ヒト(に限らず生命全て)は誕生と同時に死への道を歩く。
この身体から解放され死を迎えるまでに、いったいどれだけのことができるのだろう。何ができるのだろう。どれだけの人と関わり合い影響され、影響させられるのだろう。どれだけの人の心に残るのだろう。

ただただ、「いま」を自分に正直に生きたいものです。

 


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