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天使ラファエルについて [精神世界(宗教・哲学・思想etc)]

こなさん、みんばんは。
最近、ウイルスバスターのウイルス検知能力の低さを知り、義弟おすすめのBitDefenderにした しゃくれアゴです。
まぁ、そのせいで、REDSTONEにもれなくついてくるGameGuardがウイルスとして検知されたり(例外登録しました)、REDSTONEにINしてワンタイムキーを入力する画面が表示されたらREDSTONE側が「ゲームハッキングを検知しました」とか言って強制終了しちゃったりして、少しゴタゴタしたんですけどね。(^-^;
(REDSTONEのゲームクライアントexeファイルを自動ゲームモードで指定してクリアしました)

そういえば、いままでミカエルやガブリエルと二人の天使について まとめた記事をUPしましたが、その後はREDSTONEのネタばかりで、ラファエルやらウリエルやらについてUPするのを忘れていたんですよね。

と、いうことで・・・以下、天使ラファエルについて、です。

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▼ラファエル

旧約聖書に名前が登場する、由緒ある天使の三人目。ただし、ガブリエルの項でふれたように、ラファエルはこの栄誉にあずかれない場合もある。

というのは、ほかの二人の名前を明かした「ダニエル書」と異なり、ラファエルの名が登場する「トビト書」の扱いが、宗派によって違うからである。カトリックと東方正教会(=ロシア正教、もしくはギリシャ正教)では正典だが、プロテスタントやユダヤ教では外典扱い。この場合、ラファエルの地位は微妙に下落してしまうことになる。
とはいえ、「トビト書」が重要な文献のひとつであることは、衆目の一致するところ。よって、ミカエルやガブリエルよりやや格落ちするとはいえ、ラファエルが偉大な天使ランキングの上位に常に位置していることは事実である。

彼の名は「四大天使」、「七人の大天使」、十二人の「御前の天使」のなかに含まれているし、「力天使の長」、「第二天の支配者」ともいわれる。オカルト・魔術の教義では「太陽の天使」、「日曜の天使」などの肩書きも持つ。

「神の薬」を意味するその名のとおりの活躍を「トビト書」での彼は見せている。

人間に化身したラファエルは、アッシリアの補囚だった父の言いつけでメディアからニネヴェに向けて旅をするトビアに同行して導いている。
途中、トビアは川で足を洗おうとして大魚に襲われる。するとラファエルは その魚を捕らえ、肝臓と心臓、胆のうを取り出し、しっかりと保存しておくようにとトビアに命じる。
トビアが、魚の内臓にどのような薬効があるのか尋ねると、ラファエルは即座にこう答えたという。
「魚の心臓と肝臓は、悪魔や悪霊に取り憑かれている男や女の前でいぶしなさい。悪霊どもの力は消えてしまい、今後いっさいその人に及ぶことはありません。胆のうは目にできている白い膜に塗り、息を吹きかけなさい。そうすれば目はよくなります」

ラファエルの「ラファ」とは「癒す者」あるいは「医者」の意で、「人間の子らのあらゆる病とあらゆる傷を癒す」能力を有した天使。

この物語が示しているように、ラファエルは治療者であると同時に、「若者の守護者」「旅人の守護者」でもある。その姿は、トビアとの旅に材をとった宗教画に、サンダルを履いて杖をつき、小箱を携え水筒をさげ、ズタ袋などを背負った、いかにも旅人らしいスタイルでよく描かれる。

ただし、本来、彼がトビアたちに正体を明かすのは、旅が終わったあとのはず。
だが、多くの絵画ではなぜかラファエルを、背に翼をはやした、あからさまな天使の姿で描いている。おそらく、いっしょにいるトビアには翼は見えていない、という暗黙の約束事が、伝統的に成立しているのだろう。

 

 

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さて、旅の道連れと言えば、陽気で快活、そして親切な気質の持ち主が好ましいもの。ラファエルはまさに、そうした性格であるらしい。以下、そのイメージを裏切らないエピソードを、いくつか紹介する。
まずは、ミルトンの叙事詩「失楽園」から。ここでのラファエルは、エデンの園にある「命の木」を守る役目を担っており、この楽園で暮らしていたころのアダムやイヴといっしょに食卓を囲んで、その席でサタンの危険について彼らに警告を発している。結果的にこの警告は無駄に終わり、アダムたちは楽園から追放されてしまうのだが、それはもちろんラファエルの努力不足のせいではない。
次なる親切の対象は、箱船伝説で有名なノアだ。「ノアの書」には、ラファエルが友好の証として、彼に医学書を授けたことが記されている。通常、ノアはラジエルから与えられた伝説の奇書「ラジエルの書」から、箱船建造に必要な知識を得たとされるが、この医学書に関しても同様の伝承がある。このことから、実はこのふたつの書物は同一なのではないか、という説もある。
さらにラファエルは、ヤコブが天使と格闘した際(この天使が誰だったかについては諸説ある)、外れてしまった彼の間接を戻してやったり、また高齢になってからの割礼(ペニスの包皮の切除。ユダヤ教徒は通常、赤ん坊の頃に済ませている)を行ったアブラハムの激痛を和らげてやったりもしている。
包茎手術のアフターケアまでもしてくれる天使は、そういない。
 
 
新約聖書ではラファエルという名前は直接には出てこないが、「ヨハネによる福音書」の五章で語られている「ベトサダの池で水を動かして癒しを行う主の天使」がラファエルだと信じられている。エルサレムの羊の門の傍らに「ベトサダ」と呼ばれる池があり、その池が風邪でさざ波を立てるとき、病人やけが人たちは競って水の中に入る。そのとき一番に水へ入った者が癒されるという民間信仰で、古代のイスラエルでは長く信じられてきた。
このように、ラファエルが治療に関わる伝承は非常に多く残されている。18世紀後半、修道女マリア・フランシスのもとに天使が現れ、彼女の病気を癒した。そのときに現れた天使がラファエルだったと周囲の人たちは証言している。
ある文献には「地上が人間たちの住処となったのはラファエルのおかげである。ラファエルは地上を癒す役目がある。また人間を癒すのも彼である」と書かれている。生まれ落ちてから死につくまで、この地上で活動している人々を守り、生きるための知恵を授け、ときには自ら病からいやして助けるのがラファエル。
少しかわったところでは「エノク書」のように、冥界を旅する人の案内者として紹介しているものもある。
ところで、その魔術的な癒しの業のせいか、ラファエルを悪魔(デーモン)として記している書物もあった。
そこでは、ソロモンに指輪を与えたのは、このラファエルだったともいわれたり、あるいはしばしば恐ろしいデーモンじみた姿をとる、などと言われたりもしている。もちろん、そこに特別な根拠はない。
また、カバラで生命の樹の守護者であり、愛、祈り、平和、喜びなどもラファエルが受け持つもの、とされている。


巡礼熱
15世紀、天使ラファエルの絵画がフィレンツェで大流行した。1423年サント・スピリト地区のサンタ・フェリチタ修道院に、天使ラファエルが巡礼の姿で現れ、修道女たちの苦難を去らせたという奇跡がおこった。これを記念してその姿を描かせたのがきっかけとなり、フィレンツェではトビアと天使ラファエルが旅をしている絵画を描くことが大流行した。

ラファエルの杖
ラファエルは水筒と杖を持つ巡礼姿で描き表されている。これは中世の巡礼のときの定番であった。聖地に旅立つ人たちにとって、仕事から解放され、故郷を離れて見知らぬ土地で珍しい風物と接することができる数少ない娯楽でもあった。そして、旅の恥は かき捨てとばかり、ついつい旅先で深酒をし、羽目を外すのは今も昔も変わらない。ときには乱闘が起こることもあり、巡礼者が杖を振り回して相手に大怪我を負わせたり、建造物を壊したりすることもあった。そのために、協会が巡礼者に杖を持つことを禁止した時期もあったらしい。

 
 
 
 

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